第1回受賞作品

全体講評

第1回目ということもあって、作品が来なかったらどうしよう、審査員のせいにされてまう!と焦っていましたが、思った以上にたくさん来てよかったです。たくさんの応募、みなさん本当にありがとうございました。
作品の全体的な傾向として会話の掛け合いが多かったです。ラジオCMというのはいきなり音で人をつかまなくてはいけません。車でラジオを聞いていて、パーソナリティのおしゃべりの後にまたおしゃべりのCMが入るよりも、何か全然違う種類の音が入る方がハッ!と注意を惹きつけらますよね。だから、会話よりも他の違った音の世界を提供してくれるともっとよかったですね。歌、ケータイの着信音、石焼きいものアナウンス、神戸港の汽笛、餃子を焼く音、スワヒリ語、宇宙人の声……音の種類は無限です。「こんな会話がおもろい」もあるけど「こんな音が出てきたらおもろい」ってのも次は考えてみるといいかもしれません。みなさんの原稿には神戸、兵庫らしさがあふれていて、大学時代に過ごした神戸の街の思い出にどっぷり浸れました。作品に影響されてか、審査帰りにメリケンパークで船を見ながらたそがれて、元町ぶらぶら歩いてビーフン食って、中古レコード買って帰りましたよね。
審査員 日下 慶太さん
第2回受賞作品
第3回受賞作品